ごあいさつ

Get over with multiple-professionals

「Beyond Angiography」 は、Nissen教授(Cleveland Clinic)、Yock教授(Stanford University) らが中心となって米国で初めて発足した会で、日本でも1996年に山口徹先生、鈴木孝彦先生らを中心に Beyond Angiography Japanとして船出し今回で第27回を迎えました。

本会はBeyond Angiographyの名のとおり、血管造影法の 限界を補完する血管内イメージング、非侵襲的診断法であるCTやCMR、PET等、さらに生理的な虚 血の指標であるFFR, iFR, FFR-CTなどについて、最新の情報をもとに詳細に議論し、虚血心疾患の病態の理解やカテーテル治療の発展に貢献することを目的にしています。

今回のテーマは、「Get over with multiple-professionals」としました。近年さまざまな冠動脈の形態的・機能的診断法が開発され、すでに臨床応用がなされていますが、これらの検査方法を実際の診療でどのように使うべきなのか?、適応や運用にどんな問題点があるのか?、さらに求められるものは何か?、得られた情報を患者の治療にどのように反映させるのかなどまだまだ多くの課題が残っています。これらの点をより深く、包括的に議論するために、今回の学術集会から放射線科医と循環器内科医二人で企画と運営を担当させていただき、医師、コメディカル、開発企業を含む多くの職種に参加していただける企画を準備しました。最新の診断技術を実際の臨床現場に還元していくことを大きな目標として、より精密な診断、患者中心の有機的な運用、今後の展開を広く議論する場としたいと考えています。

新型コロナウイルス感染症発生から3年、行動制限に翻弄されつつ、患者対応、院内対策などに多くの力を注いできましたがやっと出口も見えてきました。このような中、Beyond Angiography Japan ⅩⅩⅥIはハイブリット開催とさせていただきます。 3年ぶりの対面での開催です。多くの同志の方々にご参加いただき、in personでの熱い討論と公私を含めた交流の場となることを祈念しています。

Beyond Angiography Japan XXVII
大会長 上村 史朗(川崎医科大学)
副会長 真鍋 徳子(自治医科大学)