Beyond Angiography Japan XXV は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響により、2020年は開催を見送りました。新型コロナウイルス感染症の終熄にはまだまだ時間がかかりますが、Withコロナでの開催する事が医学の進歩にとっても重要であるとの判断からオンライン開催することにいたしました。
「Beyond Angiography」は、米国で Nissen 教授(ClevelandClinic)、Yock 教授(Stanford University)らが中心となって発足した会で、日本でも1996年に山口徹先生、鈴木孝彦先生らを中心に Beyond Angiography Japan が発足し、今回で、四半世紀、第25回目の節目を迎えることとなりました。
本会では、血管造影法の限界を補完し得る新たな診断技術である血管内エコー法、血管内視鏡、血管内ドップラー法、冠内圧法、OCT/OFDI、超音波組織性状診断に加え、非侵襲的診断法である CT や MRI 等を取り上げてきました。それらの科学的根拠、臨床的有用性および安全性などについて詳細に検討し、発表や討論を通じて最新の知見が紹介され、本領域の発展に大きく貢献してきました。
節目の第25回を迎える今回のテーマは、「次世代に向かって~平成から令和へ~」といたしました。一昨年の5月に今上天皇陛下が即位され、新しい令和の時代が訪れました。CT, CMR, Scinti, PET, Angiography, IVUS, OCT/OFDI, NIR, そして FFR, iFR, FFR-CT 等々、平成時代に、さまざまな侵襲的、非侵襲的検査診断法が開発・改良されて大きく発展してきましたが、新しい令和時代にこれらがどのように更なる発展を遂げるのか、皆で討論してゆきたいと思います。第一部では、Imaging/Physiology に関連する検査、診断法の基本的知識の整理とともに、現時点での最高の診断技術について発表をしていただきます。第二部ではそれぞれの検査に基づく臨床への応用や役割等について討論をしたいと思います。第三部では、次世代への期待や夢を長老と若手が一緒になって大いに語りあっていただきたいと思います。また、新しい試みとして、若手医師の中から、令和時代の次世代を担う、“画像王”をクイズ形式で決定したいと思います。そして、一般演題やPoster sessionでは、 Imaging/Physiology に関連した、興味ある内容を報告していただきます。これらから選別された優秀演題には Award を提供させていただく予定です。
発表者、参加者が一体となっての熱い意見交換の場にしたいと思いますので、多くの皆様のご参加を心からお待ちしております。
Beyond Angiography Japan XXV 大会長 松岡 宏(愛媛県立中央病院)
Beyond Angiography Japan 代表世話人 鈴木 孝彦(豊橋ハートセンター)